Φ20mm以上の大径工具は、再研磨のコストメリットも大きい!
直近で再研磨ドットコムにご相談が多い工具として、直径が20mm, 30mm, 50mm のような大径ドリルや大径エンドミルが挙げられます。
これらの工具はハイスであっても超硬であっても新品工具の価格は非常に高く、一方で再研磨したいと希望しても設備的に対応できないという工具メーカーや再研磨業者が多いのも事実です。また使用用途は粗削りが多くなりますが、頻度は高くないので、刃先がボロボロになるまで使ったけど、でも捨てるのももったいないということで、棚の奥にしまっていたり、箱に眠らせている方も多いのではないでしょうか。
今回は、大径エンドミルや大径ドリルなどの大径切削工具について、価格が高い理由から、大径工具の再研磨のポイント、そして実際に再研磨ドットコムで実施した大径工具の再研磨事例まで、まとめて解説いたします。
大径工具の価格が高い理由とは?
刃具は径が大きくなるほどその価格も高くなります。その理由は、素材の使用量も増えるからです。
工具の主な金属素材である高価なタングステンなどは、ハイスより超硬の方が使用比率が大きくなります。タングステンのようなレアメタルが使用される分だけ、ハイスより超硬の方が価格が高く、20mm以上の太い工具だとびっくりするほどとても高価になります。
そのため、生産コストを抑えるために20~50mmといった太い径の刃具は、ほとんどが超硬よりも安いハイス鋼のほうが
多く出回っています。しかしハイス鋼であっても、やはり大径のものは高価になります。
大径工具の再研磨のポイントとは?
切削工具の径がどれだけ大きくなっても、工具としての形状は変わらないため、再研磨自体のポイントは工具ごとに大きく変わりません。大径ドリルであれば、ドリルならではの、大径エンドミルであれば、エンドミルならではの、それぞれの工具ごとの再研磨のポイントに従う必要があります。
>>ドリル寿命の判定方法とは?診断方法、寿命判別式までご紹介!
>>エンドミルの寿命を判定する方法とは?再研磨に出すべきタイミングを徹底解説!
しかし大径工具に共通する点としては、ある程度ラフでも良い点と、再研磨には時間がかかる傾向にあるという点が挙げられます。
大径工具はその使用用途ゆえに、例えば大径ドリルであれば、ラフな精度でも大きなサイズの穴を一発で空けられれば、工程全体としてみれば大きな工程短縮につながります。そのため大径工具を再研磨する際は、通常のドリルやエンドミルと比較して精度はややラフであってもいいというケースが多くなっています。
また大径工具は、刃径が大きくなる分だけ再研磨する領域も大きくなるため、再研磨するのに時間がかかる傾向にあります。また砥石の摩耗も早くなるため、どれだけ効率よく再研磨できるかが大径工具の再研磨のポイントになります。
使用済みの大径工具を棚や箱に置きっぱなしにしていませんか?
「粗削りに使用するために購入した大径エンドミルを、一度は刃先がボロボロになるまで使用してみたけど、その後は高かったし捨てるのももったいないので、そのまましまってある」ということが多いと思います。実際に当社でも、お客様の工場にご訪問すると、いつ使ったかわからないような工具を数多く棚から出していただき、再研磨することで工具購入費を削減できたという喜びのお声をいただくことは多くございます。
太径で高価な刃具こそ、再研磨をするメリットが大きくなります。特に太径の工具は、箱に入れっぱなしで「再研磨すべき」という感覚が少なくなりがちな工具です。また大径エンドミルや大径ドリルは、その大きさゆえに工具研削盤に入らず、再研磨できないと既存メーカーから対応困難とされて、でも捨てるのももったいないのでそのまま棚の奥にしまってある、ということも多いかと思います。
再研磨ドットコムでは、直径20~50mmの大径エンドミルや大径ドリルなどの大径切削工具の再研磨も承っております。新品価格よりも大幅に抑えた費用で再利用することができますので、大径工具をお持ちの方は、ぜひ一度当社までご相談ください。
再研磨.comが実際に行った、太径工具の再研磨事例
それでは、実際に当社が行ったの再研磨事例のご紹介です!
50mm 6枚刃 ハイスラフィングエンドミルの再研磨
こちらは当社で手掛けた、先端50mm6枚刃のハイスラフィングエンドミルの再研磨事例の一つです。
50mm 6枚刃 ハイスエンドミルの再研磨
こちらは当社で手掛けた、先端50mm6枚刃のハイスエンドミルの再研磨事例の一つです。
このほかにも再研磨.comでは、ドリルやエンドミルの再研磨に関する情報発信を行っております。ぜひご覧ください!
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【再研磨の匠にしかできない技を、貴社の刃物に】
切削加工会社である当社が、片手間で行う事業ではなく、工具研磨専用の加工設備・検査設備を取りそろえておこなっている、本気の再研磨です。そのため、どこにも負けない品質で工具の再研磨加工を行うことをお約束いたします。当社は、「再研磨の匠にしかできない技を、貴社の刃物に。」を合言葉に、一本一本の再研磨に魂を込め、お客様を“工具”からサポートいたします。
ドリルやエンドミル、リーマなどの切削工具の再研磨を検討されている方は、まずは再研磨.comへお気軽にご相談ください。