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ホーニング処理とは?方法とポイント、エアロラップとの違いまで解説! service

ホーニング処理とは?方法とポイント、エアロラップとの違いまで解説!

先端10mm超硬ツイストドリルの再研磨

 

再研磨.comでは、再研磨による切削工具の延命化とコスト削減をお客様にご提案しておりますが、延命化の方法の1つとしてホーニング処理もあげることができます。

ホーニング処理とは、ドリルの刃先をネガ刃にして刃先の剛性を高める手法をいいます。あえて刃先を殺す(鈍角にする)ことで、欠けを抑える手法のことですが、どのような場合にホーニング処理を採用すればいいのかは、多くの現場の方々はご存知ではありません。また、そもそもホーニング処理ってなに?というお声も頻繁にいただきます。

 

こちらでは、ホーニング処理の概要説明、材質によるホーニング処理の向き・不向き、ホーニング処理を行うべきかどうかの検討基準から、ホーニング処理とエアロラップの関係性、ホーニング処理の方法とポイント、さらにはホーニング処理を行った工具再研磨事例まで、一挙にご紹介いたします。この記事を見れば、ホーニング処理のすべてがわかります!

 

 

動画でどこよりもわかりやすく解説!ホーニングってなに

こちらでは、どこよりもわかりやすくドリルのホーニングについて解説しています!
3分程の動画です。ぜひご覧ください!

 

 

ホーニング処理とは?

ホーニング処理とは、ドリルの刃先をネガ刃にして刃先の剛性を高める手法をいいます。

刃物は、ドリルに限らず刃先が鋭ければ鋭いほど物を切るとき抵抗が少なく、切れ味が良くなります。しかし、刃先に関しては「鋭い=細く剛性が低い」という関係性となり、鋭い刃先は無理な力が加わると破損してしまいます。

そこで、あえて刃先を殺す(鈍角にする)ことで、欠けを抑えることができます。この方法をホーニング処理と言います。

 

 

材質によるホーニング処理の向き・不向き

刃先破損の発生具合は、刃物の材質によっても差があり、刃物の材質が硬いほどもろくなる傾向があります。

これは、ガラスなどに置き換えると分かりやすいです。ガラスは硬く、傷が付きにくく、曲がりにくいですが、無理な力が加わると粉々に砕けます。それと同じように、硬度の高い超硬ドリルは切れ味を高めようと刃先を鋭した際に、相手が硬い素材だったりすると、すぐチッピングが発生します。そのため超硬ドリルは多少切削抵抗を発生させても剛性を高めた方が、もともと摩耗に強いため、寿命が延びることになります。

逆に塩ビ板は粘りがあり、無理な力が加わっても割れにくいですが、よじれたり曲がったり傷が付きやすい材質として知られています。同じく粘りのあるハイスは、切削抵抗が増すと曲がってしまい、加工精度が落ちたり、摩耗しやすくなります。そのためハイスドリルは鋭利のままで使用したほうがチッピングが発生しにくく、切削抵抗も抑えられ寿命が延びます。また、そもそも硬いワークにはハイス工具は不向きです。

このような理由から、超硬工具ではホーニング処理が向いており、逆にハイス工具では例外を除いてあまりホーニング処理をすることはありません。

 

 

ホーニング処理を行うべきかどうかの検討基準

特に超硬ドリルにホーニング処理を行うと、工具寿命が大幅に向上します。しかし、ホーニング処理を行う分だけコストはかかってしまいます。そのため、必要な加工の際にはホーニング処理を行った工具を使用することを当社ではおすすめしております。

具体的に、ホーニングを付けた方がいいのか、付けなくてもいいのかの判断は、硬い被削材を加工した際に判断することができます。例えば、焼結金属など硬いワークを加工する際に刃先がすぐボロボロになってしまう場合は、ホーニング処理をすることで工具破損を抑えることにつながり、工具の長寿命化をおこなうことができます。

 

 

ホーニング処理とエアロラップの関係性

ホーニング処理と似た処理方法に、エアロラップがございます。(上:エアロラップ前、下:エアロラップ後)

エアロラップ工法とは、マルチコーンと呼ばれる研磨剤をワーク表面で高速滑走させて、その際に発生する摩擦力によって表面を鏡面仕上げする方法のことです。ゼラチンが主成分である食品性研磨剤を核として、水分を含有して弾力性と粘着性を持たせたダイヤモンド砥粒を複合させた研磨材をマルチコーンと言います。

このエアロラップ工法は、主に金型の研磨に使用されますが、従来では研磨することが困難なエンドミルやホブカッタ等の切削工具にも使用することができます。

>>本当にエアロラップ処理は工具の長寿命化に効果があるの?【実際に検証しました】

 

このエアロラップとホーニング処理の違いですが、原理は異なりますがどちらもチッピングを抑える効果があります。

エアロラップだけでも十分に寿命を延ばすことはできます。ただし、エアロラップのみでホーニング処理をしない場合は、刃先は丸くできますが、ホーニング処理との幅は大きく異なります。ただしエアロラップでは、刃先だけでなく、ドリルの底刃、溝と、全体の表面を滑らかにしてドリルの切削抵抗を落としてチッピングを抑えてくれます。

そのため、2つの処理方法を組み合わせて、ホーニング後にエアロラップをすることで、さらに高いチッピング抑制効果を得ることができ、工具寿命をさらに伸ばすことができます。

 

 

ホーニング処理の方法とポイント

弊社でもホーニング処理は、以前はダイヤモンドヤスリで職人が手作業で行っていました。しかし手作業の場合、ホーニング幅や角度、面粗さのバラつきが大きくなってしまいます。また当社では現在数多くの工具再研磨を行っており、月に数千本もの工具再研磨を行うためには、手作業ではなく自動化することで、高効率かつ高精度な再研磨をできるような体制を構築する必要がありました。

そのため現在では、当社は5軸可動式のCNC工具研削盤でのホーニング処理をしています。これにより、高精度な工具再研磨を再現性高くかつ短納期で行うことができるようになりました。

また、当社のホーニング処理は、CNC工具研削盤でホーニング処理をするドリルの先端形状をティーチングして、その刃先にそって施します。そのため、ドリル1本1本の形状に合わせてホーニング処理を行うことが可能です。よほど特殊なドリル形状でなければ、当社ではあらゆる特注ドリルに対してもホーニング処理を行っています。

 

ホーニング処理を行う際は、ドリルのそれぞれの刃に同じ幅になるように付けるのが大きなポイントです。どちらかの幅が大きくなったり小さくなったりすると、リップハイト(各底刃の肩の位置の差)が大きくなってしまい、穴加工の精度が落ちたり、ドリルの折れなどに繋がります。ホーニング処理はシンニング部分にも同様につけますが、できるだけ同じ幅で付けるようにするのがポイントです。

 

 

再研磨.comが実際に行った、ホーニング処理の再研磨事例

それでは、実際に当社が行ったホーニング処理の再研磨事例のご紹介です!

事例①:先端10mm超硬ツイストドリルの再研磨

先端10mm超硬ツイストドリルの再研磨

こちらは当社で手掛けた、超硬ドリルの再研磨事例の一つです。

Xシンニング、先端角140度、ホーニング有りで再研磨しています。

>>詳細はこちら

 

 

事例②:先端10mmハイス鋼ツイストドリルの再研磨

先端10mmハイス鋼ツイストドリルの再研磨

こちらは当社で手掛けた、ハイスドリルの再研磨事例の一つです。

Xシンニング、先端角140度、ホーニング無しで再研磨しています。

>>詳細はこちら

 

 

事例③:先端4mmツイストドリルの再研磨

先端4mmツイストドリルの再研磨

こちらは当社で手掛けた、ドリルの再研磨事例の一つです。

Xシンニング、先端角140度、ホーニング無しで再研磨しています。

>>詳細はこちら

 

 

事例④:先端8mmツイストドリルの再研磨

先端8mmツイストドリルの再研磨

こちらは当社で手掛けた、ドリルの再研磨事例の一つです。

Rシンニング、先端角140度、ホーニング有りで再研磨しています。

>>詳細はこちら

 

 

事例⑤:スパイラルドリルの再研磨(エアロラップ処理)

スパイラルドリルの再研磨(エアロラップ処理)

こちらは当社で手掛けた、スパイラルドリルの再研磨事例の一つです。

こちらのドリルは焼結金属を加工するドリルで、通常の底刃、シンニングだけの再研磨では刃先の欠けが発生しやすいとのことでホーニング(ネガランド)も施しています。

ホーニングで刃先を落とすことにより刃先の剛性を高め、欠けの発生を抑制します。
また、切削抵抗を抑えるためエアロラップ処理を施しています。

>>詳細はこちら

 

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