CNC研削盤と手研ぎの再研磨を徹底比較!
穴加工に使用しているドリルの切れ味が落ちてしまったときに、グラインダーでサッと刃先をなぞって、摩耗部分を取り除いたらまたすぐに再利用できます。ボール盤などで簡易な加工に使用するドリルなら、この手研ぎによる再研磨の手軽さは大きなメリットです。
現在の再研磨業で使用されている研削盤は、ほとんどがコンピュータ制御で稼働するCNC研削盤です。その為、設備投資の規模は高性能CNCマシニングと同じくらいとなります。もし、再研磨費用が数百円のドリル1本であってもその設備コストゆえに、研磨費が上がってしまい本来あるべき価格でなくなってしまうこともあります。
最近ではφ10前後の超硬エンドミルでも、数百円という超破格でネット等で販売されているものも出てきています。またハイス鋼や超硬も、溶解して原材料をリサイクルできるので、超硬工具であっても再研磨はしないで使い捨てをして、リサイクル業者に使い終わった工具を買い取ってもらうという方法を選ばれているケースもあると思います。
刃具の価格よりも再研磨価格が高くなってしまうサイズや形状の場合は話は別ですが、弊社がCNC研削盤を使用した再研磨をお勧めする理由はなんでしょうか。
今回は、再研磨.comがCNC研削盤を使用した再研磨をお勧めする理由を、手研ぎの再研磨と比較しながら紹介いたします。
手研ぎによる再研磨のメリット・デメリットとは?
手研ぎの大きなメリットは、設備や機材がほとんど不要で手軽に行える点です。熟練者がいれば、摩耗部分をサッと取り除き、工具を短時間で再利用できるため、特に摩耗量が少なく軽く研磨するレベルのものや、短期間の仕様が想定される緊急の対応や小規模なメンテナンスに適しています。例えば、ボール盤で使用する穴あけ加工用ドリルや、形状に大きな影響を与えない簡単な加工用途の工具など、精度が厳しくない簡易な加工に使用する工具には、手研ぎによる再研磨が十分な選択肢となります。また、手研ぎのために新たな設備投資が必要なく、導入コストが低く抑えられます。
一方で手研ぎには、刃の形状や精度にばらつきが生じるリスクが伴います。再研磨の際には、熟練の技術が必要とされ、工具の刃先を正確に研ぐことが難しくなることもあります。例えば、再研磨後に微小な角度の違いやエッジの不均一性が生じると、工具の寿命や加工精度に悪影響を及ぼす可能性があります。また、大量の研磨が必要な場合や高精度が求められる場合、手研ぎは不適当であり、更に熟練者の技術と時間が求められるため、作業効率の低下も大きなデメリットとなります。
CNC研削盤による再研磨のメリット・デメリットとは?
CNC研削盤による再研磨のメリットは、1/1000mm単位の高精度が求められる場合や、複雑な形状の再現が必要な工具に最適な点です。プログラムに基づき自動的に精密な研磨が行われるため、手研ぎでは難しい複雑な形状の研磨も安定した精度で再現できます。また、ドリル刃先に施すホーニング形状は、自動測定等も使い様々なドリルに対応できます。オートローダーなどの機能があれば、大量の工具を効率よく再研磨でき、生産ライン全体の効率を高めることが可能です。高精度と生産性を兼ね備えている点が、CNC研削盤の最大の強みです。
>>ホーニング処理とは?方法とポイント、エアロラップとの違いまで解説!
一方、CNC研削盤による再研磨のデメリットとしては、初期導入にかかる高額なコストが挙げられます。また、研削盤自体も大型の設備で場所を取るため、工場内のスペース確保も必要です。設備投資と運用コストが高くなる点は、CNC研削盤による再研磨の課題といえます。
そしてCNC研削盤は、プログラムがなければどんな簡単な加工もすることはできず、プログラムを作成するために、しっかりした刃具の知識と操作技術の習得が必要です。
ほとんどのCNC研削盤には、アプリケーションも様々な機能が付いており、シミュレーションにより、様々なケースや条件等で検証することができます。
手研ぎ vs CNC研削盤 再研磨の比較
手研ぎとCNC研削盤、それぞれの再研磨のメリット・デメリットを解説してきましたが、わかりやすく表でまとめると下記のようになります。
研磨方法 | メリット | デメリット |
手研ぎ |
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CNC研削盤 |
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精度の比較
手研ぎとCNC研削盤の大きな違いは精度です。手研ぎでは熟練の技術が求められますが、CNC研削盤はプログラムに従って均一な研磨を行うため、バラつきが少なく安定した精度が得られます。例えば、CNC研削盤ではシンニングやホーニングといった複雑な形状も正確に再現できますが、手研ぎでは形状の微調整が難しく、精度にばらつきが生じることが多いです。精密な加工が必要な場合には、CNC研削盤が圧倒的に有利です。
また、ドリルの寿命を少しでも長くして生産性を高める必要がある量産ラインでは、1本1本のドリルの寿命に差が出てしまうと、稼働率の低下によって生産計画が遅れ、最悪、納期問題になる可能性もでてきます。
コストの比較
手研ぎは設備投資が不要で、比較的低コストで再研磨が行えます。一方で、CNC研削盤は高額な設備コストがかかるため、初期投資が必要です。しかし、CNCの方が高い精度で再現性があるため、長期的には生産効率が向上し、コストパフォーマンスが良くなるケースもあります。頻繁に使用する工具や量産ラインでは、CNC研削盤が総合的なコストを削減するのに効果が期待できます。
研磨する工具に合わせた選択基準
研磨方法の選択は、対象となる工具の特性や用途によって異なります。ボール盤での簡単な加工用ドリルには手研ぎが適しており、精密な形状が必要な超硬エンドミルなどにはCNC研削盤が推奨されます。また、難削材や高硬度材などを加工する工具には、精度と均一性が求められるため、CNC研削盤が最適です。工具の使用頻度や重要度に応じて、適切な方法を選択することが求められます。
加工の精度、被削材、切りくず排出、剛性、摩擦、など様々な状況を考慮して作られた刃具の価格は高めですが、しっかりしたノウハウをもつ刃具メーカー様のものは信頼もあります。そしてその刃具を使うときは、使用限度の加工回数などの管理をしっかり行い、限度がきたら刃具のノウハウをもつ再研磨業社に研磨を依頼して、何回も再利用することで、生産における消耗品のコストを下げることが可能です。
再研磨.comがCNC研削盤を使用した再研磨をお勧めする理由とは?
手研ぎ再研磨とCNC再研磨は、それぞれ異なる特徴とメリットを持ち、用途や工具の特性によって使い分けることが重要です。手研ぎは手軽さや低コストが魅力で、簡易な加工や緊急対応に適しています。一方、CNC再研磨は高精度と安定性に優れ、量産ラインや複雑な形状の工具に最適です。
当サイトを運営する株式会社宮本製作所では、CNC研削盤による再研磨を推奨しています。その理由は、工具の寿命を最大限に引き延ばし、生産性と加工精度の向上を実現するためです。また、CNC再研磨は長期的に見ると総合的なコスト削減にも寄与します。
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>>工具種類別の最適なコーティング種類とは?注意点や費用まで解説!
>>本当にエアロラップ処理は工具の長寿命化に効果があるの?【実際に検証しました】
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