構成刃先
用語解説
構成刃先とは、切削中に被削材の切り屑が工具の切れ刃、すくい面に固まってしまうことをいいます。
構成刃先は成長して膨らみ、やがて切削抵抗に耐えられずむしり取られるということを繰り返します。
構成刃先ができやすい生成条件は、アルミニウムや軟鋼の切削に発生しやすく、刃具は超硬よりもハイス材の方が発生しやすく、刃具の種類ではエンドミルよりも切り屑が多いドリルに出やすい傾向という特徴があります。
構成刃先は条件が続けばどんどん成長して膨らみます。そのうちに工具の切れ刃を覆ってしまい、本来の刃先ではなく、構成刃先がワーク(被削材)と接触し切削する状態になります。すると、構成刃先の厚さ分だけ仕上がりの寸法が大きくなってしまうので注意が必要です。
構成刃先ができた刃具の再研磨ですが、構成刃先は刃具と科学的な反応で結びついてしまうため、ポロっときれいに脱落することはなく、すくい面は粗くギザギザな状態になってしまいます。そのため構成刃先ができた部分までを研磨して取り除く必要があります。
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