アンギュラカッターとは？種類や再研磨について解説します！
角度を付けた溝を加工するための工具がアンギュラカッターです。
アンギュラカッターはその用途ゆえに、外周刃が摩耗しやすくなります。そのため、外周刃を再研磨すれば再度利用することも可能です。しかし、その特殊な形状から、再研磨が可能かどうかもわからない、というお声もよくいただきます。
そこで今回は、アンギュラカッターの概要から使用方法、再研磨方法まで、まとめて解説いたします。
アンギュラカッターとは？
アンギュラー（Angular）とは「角(かど)のある、角ばった、角(度)の」という意味の言葉で、アンギュラーカッターはその名の通り角ばったカッターのことを指します。
アンギュラカッターと似た刃具でTスロットカッターというものがあります。
Tスロットカッターは、シャンクより太い先端を持ち、その先端に外周刃が付いていてエンドミルのように横に走らせて切削する刃物です。
アンギュラカッターはTスロットカッターと同じように、側面に切れ刃を持っており、アリ溝やV溝などの特殊な溝などを加工する際に使用されます。
アンギュラカッターの一般的な種類
前述の通り、アンギュラカッターは角ばったカッターのことを指します。ここでは、一般的なアンギュラカッターの種類について紹介いたします。
シングルアンギュラカッター
シングルアンギュラカッターは、切削面に対して単一の角度を持つカッターです。これらは主に、面取りやアリ溝の切削等に使用されます。このカッターの切れ刃は、円錐形または角度のある面に配置されています。
ダブルアンギュラカッター
ダブルアンギュラカッターは、V字型の刃が両側に配置されており、両側で切削が可能です。これにより、ねじ切りやV溝の切削など、角度のある表面を加工する際に使用されます。
アンギュラカッターの再研磨
アンギュラカッターは、外周刃を主に使用するため、外周刃の再研磨をします。
アンギュラカッターと似たTスロットカッターは、エンドミルのように比較的簡単に外周刃を再研磨することができます。しかし、刃数が多いアンギュラカッターは、シャンク側切れ刃を再研磨する際、隣の刃に砥石が干渉してしまうことがあるため、細心の注意が必要です。
また、外周刃を再研磨するため、再研磨後のアンギュラカッターの径は細くなります。そのため、購入時のアンギュラカッターでの条件そのままではなく、再研磨後は加工条件を調整する必要があります。
また、アンギュラカッターの中には再研磨できないものもあります。アンギュラカッターに限らず、刃具を再研磨する際には、以下の項目について、現品を測定する必要があります。
- 刃物径
- ねじれ角
- 分割比率
- 溝位置
- 刃長
しかし、これらを測定するには、ある程度刃長がないと正確に測定することができません。正確に測定できないまま再研磨すると、刃毎に径が違ったり、変にテーパーが付いたりしてしまいます。
アンギュラカッターには様々な形状がございますので、まずは一度現物をお預かりさせていただき拝見した上で再研磨の可否とお見積りについて回答させていただきます。現物写真をお送りいただく際は、ホームページからのお問い合わせだけでなく、再研磨診断サービスを展開している再研磨.comの公式LINEアカウントもご利用いただけます。
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