サイドカッターとは?特徴や用途、再研磨まで解説!
サイドカッター(Side Cutter)は、金属加工や機械加工において広く使用される切削工具の一種です。サイドカッターは円盤状の形をしています。この円盤には、刃が円周に配置されており、切削面が外周に向けて設けられています。この形状は、回転しながら材料を効率的に削ることができるように設計されています。サイドカッターはその形状から溝加工や側面加工といった加工に向いている工具です。
今回は、サイドカッターの概要とその特徴、そして再研磨方法まで、まとめて解説いたします。
サイドカッターとは?
サイドカッターは前述の通り円盤状で外周部の端面、外周面に刃をもつ回転工具です。サイドカッターの円形刃は、回転しながら一度に広い面積を切削するため、加工速度が速く、精度の高い仕上がりを提供します。
溝入れ加工や側面加工といった加工を得意としており、溝入れ加工では、サイドカッターの高い剛性と刃の配置により、均一で正確な溝を効率的に作り出すことが可能です。側面加工においては、均等に分散された切削力が滑らかな仕上がりを実現します。
サイドカッターの特徴
サイドカッターは切れ刃が外周面、側面についており中心部は側面の刃よりも内側になっていて、逃がし効果があるため、深い溝の加工が可能です。
また、材質としては高速度鋼(HSS)や超硬合金など、耐摩耗性と耐熱性に優れた材質が使用されていることが多いです。
サイドカッターは全ての刃が同じものや、逃がし角、端面の刃がついている方向が異なる千鳥刃サイドカッターなどがあります。千鳥刃サイドカッターは切削抵抗を抑える効果があるため、重切削向きです。
サイドカッターに適している加工
前述の通りサイドカッターは以下のような加工に適しています。
- 溝入れ加工: ワークピースに対して軸方向に溝を切削する加工で、キー溝やT溝などの加工が典型的です。
- 側面加工: ワークピースの側面を平行に削る加工で、精密な寸法が求められる場合に使用されます。
溝入れ加工では、サイドカッターの高い剛性と刃の配置により、均一で正確な溝を効率的に作り出すことが可能です。側面加工においては、均等に分散された切削力が滑らかな仕上がりを実現します。
サイドカッターの再研磨
サイドカッターの再研磨では主に外周刃のみを再刃付けします。端面刃の摩耗が激しい場合や、コーナーにRやC面を付ける場合は、外周刃以外にも端面刃の研磨もあわせて行います。
こちらは千鳥刃サイドカッターの外周刃のみの再研磨を行った動画です。
千鳥場サイドカッターの外周刃のみの再研磨では、千鳥刃の片一方の刃を全て研磨してから、残りの一方の刃を研磨します。
再研磨.comが実際に行った、サイドカッターの再研磨事例
それでは、実際に当社が行ったサイドカッターの再研磨事例のご紹介です!
100mm 20枚刃 千鳥刃サイドカッターの再研磨
こちらは当社で手掛けた、100mm 20枚刃の千鳥刃サイドカッターの再研磨事例の一つです。。
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