バニシングドリル
用語解説
バニシングドリルとは、穴加工しながらリーマのように加工表面にバニッシュ(加工表面粗さを向上させる)効果を得られるドリルです。
リーマは先端がフラットで穴加工はできませんが、バニシングドリルは端面(底刃)に先端角とシンニング・逃がし面がありツイストドリルと同様に穴をあけることが可能です。
バニシングドリルは切り屑排出を高めるため溝が深くウェブ厚が細くなりますのでリーマと比較すると倒れが発生しやすく、穴精度ではリーマに軍配があがりますが、リーマは下穴加工が必要なのに対してバニシングドリルは1工程で穴仕上げまで施すことが可能です。
バニシングドリルやバニシングリーマなどのバニシング工具の多くはねじれの無いストレート刃で、段付きタイプになっています。バニシング工具の特徴は、外周に円筒状のマージンを4面持ち、そのマージンで加工面をすり潰すようにして面粗さを向上させるという点です。
バニシング工具の先端とステップの肩には切削刃があり、そこでバニッシュ寸法まで切削し、外周のマージン部に繋がって加工面をバニッシング加工していきます。
バニシング工具は加工する穴の寸法に沿って各段の径、長さを決めるという特注の工具となります。そのため、試作品などの一点物でわざわざ使用することはありませんが、量産品の加工で使用することによりそのメリットが活かされ、コスト削減に繋がります。
再研磨.comを運営する株式会社宮本製作所では、ドリルやエンドミル、リーマなどの切削工具の再研磨を行っております。当社は、「切れ味の悪くなった工具を元の工具と同等もしくはそれ以上に“切れる”刃物とする」というポリシーのもと、コスト削減を刃物から実現することにあります。
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