スターティングドリル
用語解説
スターティングドリルとは、ツイストドリル等で穴加工をする際、位置精度を高めたり、食い付きをしやすくするための前加工をする刃具をいいます。(リーディングドリルとも呼ばれます)
穴加工するツイストドリルは加工する穴の長さより長い溝長を持つため、ホルダへの取り付けの際の突き出し量が長くなってしまいます。
突き出し量は長いほど刃具が倒れやすいのに加え、切り屑排出を重視するツイストドリルはウェブ厚が細く剛性が低いため穴加工時にどうしても位置ずれを起こしてしまいます。
そのため位置精度を求められる加工だったり食い付きがしにくい湾曲面に穴加工する際にスターティングドリルで位置決めの前加工をします。
スターティングドリルとツイストドリルの違いは剛性さで、スターティングドリルは溝長が短く、ねじれ角を小さくして剛性を高めています。
また、スターティングドリルは加工された穴の面取りにも使用したり、高い剛性を活かして横に走らせてV溝加工などにも使われるドリルです。
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