通常のドリルは加工時の切りくず出性を高めたり、切削油の浸透率を高めるため溝が深くなっていることが多いです。しかし溝が深いとドリルの柱ともいえる芯厚が細くなるためどうしても剛性が落ちてしまいます

深穴の加工では剛性が低いとドリル自体が破損したり円筒度や真円度など穴精度が落ちたりすることがおおく、切りくずの排出性、剛性、切削油の浸透率など様々な問題が多くなります。

そこで深穴ドリルでは剛性を高めるために芯厚をテーパーにしてシャンク側を太くしたり、溝の深さはなるべく抑え、そのかわり幅を広くとり切りくず排出性を落とすことなく剛性を高めたり、ドリルの中に切削油が通る穴を施して深い穴の先でも安定して切削油を送り込めるようにしたり、各メーカーで様々な工夫がされた深穴ドリルが開発されています。