エンドミルの外周を研磨するとねじれ角が変わるのはなぜですか?
- Q
- エンドミルの外周を研磨するとねじれ角が変わるのはなぜですか?
- A
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直刃ではない刃具の径が変わるとねじれ角が変わりますが、これは研磨時にねじれ角を変更して研磨しているわけではなく、必然的にそうなります。
螺旋階段に例えてみると分かりやすいです。
一番外側が上がり距離も進む距離も同じである螺旋階段があるとします。
一番外側は上り角度が45度ですが、中心に近づくにしたがって上がる距離は外側と同じなのに進む距離が短くなるため上り角度がきつくなります。刃具では軸方向の直線が0度となるので昇り角度がきつくなるほどねじれ角の値は小さくなります。
エンドミルに置き換えてみますと、径10mmのねじれ角45度のエンドミルの外周をその角度で研磨して径が9mmまで小さくなった場合、概算ですが下表のようにねじれ角は41.99度程になります。
径(mm)
円周長(mm)
刃長1mmあたりの円周長(mm) ねじれ角(度)
10 31.4 1 45 9 28.26 0.9 41.99
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