刃先のつぶやき
カウンターシンク一考
2012.11.29

 

 カウンターシンクという工具がある。穴明けを経験されている方にはなじみの工具だと思いますが、丸穴のバリ取り工具である。手工具としても、機械に取り付けても使える便利な刃具であるが、再研磨.COMのHP立ち上げ後この工具の再研磨依頼が急増している。考えてみてもわが社での扱いも、数年前までは、再研磨の仲間ではなく、使い捨てグループに入っていたようである。資源の有効利用という観点から喜ばしい方向に向いてきているのではないだろうか。

 資源の有効利用という立場から、「都市鉱山」という概念があるという。1980年代、東北大学選鉱製錬研究所の南條道夫教授らが提唱したのが最初であるその後、東北大学多元物質科学研究所の中村崇教授らによって、都市鉱山開発のための人工鉱床計画などの構想も生まれ近年の産業界では、レアメタル価格の暴騰などにより、廃棄された携帯電話やパソコンの部品から希少資源を回収するなどの対策が進められており、都市鉱山という概念が再評価されている。

モノを作り世の中に供給するのを産業の動脈とすると、リサイクルを含む資源の再利用等は静脈産業と呼ばれるのであろう。この動脈と、静脈産業がバランスされて、地球の環境が維持されていくのではないだろうか。砂金の地球環境の後退を知るにつけ、この地球が何億年、何十億年もかけて築き上げてきた、貴重な財産を一瞬にして食いつぶしているのではないだろうかという思いを強くしている。私たちが進めている、刃具の再研磨は、象に立ち向かう一匹のアリよりもっと小さな力ですが、地球のためにも良いことをしているという自負心を持って今日も励んでいます。