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下記写真は、弊社で加工している金属材料の顕微鏡下写真の一例である。写真を見て、材料名にお気づきの諸氏もいらっしゃるとは思いますが、種明かしをすると、多種の金属粒子を固めた、鉄系粉末金属である。光度計で測定すると、硬くはないが、内部には柔らかい領域と、硬い領域そして空隙が共存しているため、典型的な「断続切削」となり、刃先にとっては大変ストレスのかかる加工となる。

2012.10.16

昨年7月に起きた、北京ー上海高速鉄道事故の論評の中に『「刃先で踊る」高速鉄道』というのがあった。事故原因等に言及した後、結びとして『高速鉄道の改良、メンテナンス、システム制御、安全検査など、どれ一つも手を抜くことはできない、鉄道当局は計り知れない乗客の命を手中に「刃先で踊っている」』と述べられている。この刃先は決して材料を加工する刃先ではなく危険な剣の刃先のことだろう。と推測するが、我々が使用している刃先の「挙動」によっては会社の命運を左右しかねない問題に発展することもある、決して、刃先で踊っても、刃先に踊らされても、いけない。

2012.10.01

9月28日咲いた彼岸花

彼岸花とも云われる、曼殊沙華の花、例年お彼岸になると、一夜のうちに近所の土手に花を咲かせた。それこそ「律儀に」という形容がぴったりのように。この何十年「お彼岸期間」に咲かなかったことがない都市の記憶がない。彼らはどのようなメカニズムでお彼岸を感じるのか不思議でならなかった。しかし今年は9月28日に開花した。例年より一週間遅れの開化である、今年の夏の暑さは、さすがの曼殊沙華のセンサー(?)も狂わせたのかと感慨にふけっている、今日この頃です。

2012.09.24

 先日、何気なしにテレビを見ていると、東北地方で、東日本大震災による津波で、設備を消失したメーカーが、多くの会社の支援(設備の無償貸与等)で復興を遂げた会社が、全日本製造業コマ対戦に挑戦する様子を、ドキュメンタリータッチで放送されていた、お世話になった会社に元気な姿を見てもらいたいとの思いもあったようです。私がなるほどと思ったのは、コマ作成時その会社で使ったことのない材料を加工するプログラム作成に際して、まず汎用旋盤で加工し、手の感触を元にプログラムを作成したことです。それこそ刃先が材料に「このくらいが気持ちいいですか!」とつぶやいているようでした。被災したときに設備と場所を貸してもらった会社とのコマ対戦というドラマもあり(結果は負け)同じ製造業として考えさせられました。主催者に勝つポイントを聞くと、加工技術半分、コマ回し技術半分とのこと。二連勝で優勝した会社は毎日Ⅰ時間のコマ回し練習と、右回転、左回転二人のまわし手を準備したとのこと。製造技術だけでは語れない奥行きを感じました。優勝者がほかのコマ総取りルール、ますます強くなるでしょう。

東日本大震災発災から1年半が過ぎました。やっと刃先に影響のあるような余震も最近少なくなってきました。

もの造りの現場では、刃先がワークに触れた瞬間から物事が始まります。つまり「刃先」は新しい世界を切り拓いていく最先端にいると自負しています。

「刃具再研磨」を通して少しでも日本の「モノ造り」に貢献できればと最初の「刃先のつぶやき」です。≪つぶやきの割には大言壮語?≫

 

 

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